10年ぶりぐらいに鑑賞。
意外と大人向け。生きることがどんなに素晴らしいことか、そして大変なことか。自然災害の前では現代人が享受している便利なシステムは歯が立たず、不便でアナログなものが活躍する。
人との繋がりやコミュニティ、関係性、そして町のインフラなど、都市生活が当たり前になってしまった我々には馴染みが薄いシーンもあり、個人的になんだか情けない気持ちになりました。
それを理解している大人、理屈ではなく感覚で理解している子ども、そして何もわからないポニョ。
こういったことを東日本大震災より前に描いているのは流石です。
終盤は、子どもにとってはファンタジーまたは意味不明。大人にとっては不気味だけれどある意味大団円。大団円と捉えた自分はとっくに大人。物事は永遠に続かないし、別れは突然やってくる。リサが言ったとおり、運命というものがある。
表に出てこないけど、確かに狂気は潜んでいる。そんな「生活」のような映画。また数年後に観たいです。