はじめて観たのはたしかレンタルで2012年。震災後だった。だからだと思うけど、勝手に東日本大震災オマージュだと思っていたけど、実際は2008年の作品で僕の認識違いだということを知った。
この作品はとにかく説明を嫌う。フジモトがなんでグランマンマーレと一緒になって子供を設けたのかもよく分からないし、そもそもポニョが魔法を使える意味も特に無いように思える。
だからなのだけどこの作品には様々な考察が生まれたのは知られるところだろう。
確かに津波に崖の上の宗介の家以外すべてが飲まれている表現があるので、それ以降の人々との触れ合いが死後の世界というのはそれなりに納得いくようにも思えていた。
だけどそれ自体が宮崎駿監督が忍ばせた罠なのではないだろうか。
映画を見終わったあと、ぼくはハッピーな気持ちになった。それが回答なんだと思う。
たとえそこにポニョが仕込んだ生死のコードがあったとしても。