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崖の上のポニョのkazu1961のレビュー・感想・評価

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「崖の上のポニョ」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2008/07/19
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : 第32回日本アカデミー賞
最優秀アニメーション作品賞
▪️Appreciation Record :2020-219 再鑑賞
▪️My Review
明らかに子供ターゲットに作品なのに、何故かいつも観入ってしまうのは宮崎駿マジックですね!!
本作は、人間になりたいと願うさかなの子・ポニョと5歳の人間の男の子・宗介を主人公とした宮崎版「人魚姫」ともいえる作品です。宮崎監督は「子供のための映画」としていて、登場人物も舞台も非常にミニマムで、パステル調で描かれた背景の中を子供たちが駆け回る様子は、おとぎ話を絵本で読んでいるような感覚にしているんですね。
さらに、ストーリーの起承転結を明確にせず、ほとんど伏線も存在しません。天変地異が起こっても詳しくその背景も説明されることなく、子供向けに細かいことは言わずに「スピード感と勢い」を重視したんですね。
特筆すべきは、CGを一切使わず、手書きによって作画されましたこと(ただし作画以降の彩色・撮影はデジタル)。作画にコンテを使うなど、絵のタッチは素朴なものになり、これまでのジブリと違った新しい試みになっているんですね。CG映像全盛の今だからこそ、あくまで手描きアニメーションにこだわった優しい映像は必見。
そして、『風の谷のナウシカ』以来、長年宮崎作品の音楽を担当してきた久石譲が今回も音楽を担当し、美しい音色で作品を盛り上げています。
物語は。。。
5歳の少年宗介は、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていました。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっています。仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介でしたが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていきます。。。
本作は、子供たちが「生まれてきてよかった」と言えるような作品にと、願って作られたようです。ジブリの中でも子供向けかもしれませんが、非常に優しい作品ですね。
老人ホームのよしえさん!『ハウルの動く城』の荒地の魔女にそっくりでしたね(笑)

▪️Overview
宮崎駿監督が「ハウルの動く城」以来4年ぶりに手掛けた長編アニメーション。海辺の町で暮らす5歳の少年・宗介は、クラゲに乗って家出した魚の子ども・ポニョに出会う。すぐに仲良くなる彼らだったが、ポニョはかつて人間だった父・フジモトによって海に連れ戻されてしまう。ポニョは父の魔法を盗んで再び宗介のもとを目指すが……。アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフに、人間になりたい魚と少年の心温まる交流を描いたファンタジー。(引用:映画.com)

声の出演は、奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、所ジョージ、天海祐希、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子など。
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