ポンコツ娘萌え萌え同盟

天保六道銭 平戸の海賊のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

天保六道銭 平戸の海賊(1955年製作の映画)
2.9
平戸藩の松浦六万石に殺されそうになった大友柳太朗が演じる森田屋が松浦藩に欺く。
時代背景が天保で江戸後期なこともあって、幕末作品ほど動乱してるわけではないが、本作に度々出てくる『侍の時代ももう終わり』的なセリフは象徴であり、本作のお侍を商人(とはいえ海賊だが)が欺くストーリーに一致する。ただ面白かったというと少し微妙だが、お鈴と森田屋の少し切なさはなんとも言えなくなる。

それに映像自体はこの頃にたくさんある時代劇と差異はないし、正直個人的に印象に残ったのは序盤でお侍さんに少林寺拳法を決める大友柳太朗の場面しかあまり大きく印象は受けなかった。
ただ登場からしてどこか他のお侍とはギラギラした雰囲気を出していた原健策の演じる金子がいい。
ただこれでもう少し金子関連の描き方が良ければなぁ…どうしても森田屋の印象が強い。

実質大友柳太朗と並ぶもう一人の主演だと思うけど、何故か配役のクレジットはあとの方に出てくる。
そして何故か配役が大友柳太朗の隣りにあった月形龍之介さんが後半から出てくるのでなんか解せない。まあ月形龍之介がベテランの一時代劇スタァなのもわかるけど