かなり特別。知らない誰かのスクラップブックを開いているような。コリンの映画を観た後はいつもうっかり下手な詩でも詠んでしまいそうになってあぶない。彼の作品は…いや映画というのは、それが映画であることと同じくらい、あるいは時にそれ以上に、詩だ。それを教えてくれたのがコリンだったと思う。命を巻き上げる竜巻と、生きる隣人の記録。フィクションとドキュメンタリーが奇跡的な出会い方で融合していて、それがたとえどれだけ作為的であっても、相互的な眼差しの触れ合いが全てを物語ってしまっている。まるで発電してしまっている。少しおそろしいくらいの、キリキリしした生々しい美しさが、苦しいくらいの優しさが、記憶さえも息づかせるような。「子宮に戻してもいいんだぞ」って怖過ぎて泣ける
