TakayukiMonji

フォーエヴァー・モーツアルトのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

4.0
ゴダールマラソン。
ジャケットとタイトルからずっと観たかった作品のひとつ。ボスニア戦争を下敷きに、演劇と映画と音楽と戦争というテーマを織り交ぜていく、難解な展開だが、90年代版の「ウィークエンド」のような作品だと思った。カミーユと従兄弟のジェローム、父親のヴィッキーなど、それぞれの関係性がそれなりに物語として成立してる。
美しすぎる映像と美しい旋律のクラシック音楽と過剰にミキシングされた効果音が見事に混ざり合う。映像詩としての見応えはさすが。
後半に出てくる、“映画の好きなところ。説明不在の光を浴びる、壮麗な徴たちの飽和”。という台詞。ゴダール作品を言い当てているセンテンス。
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