インテリ若者達が演劇をする為にサラエボに訪れたら軍人に捕まってしまうお話と、映画撮影のお話
頭の中でサッカーをしてる！頭の中でサッカーをするってこれだったんだ...
映画の導入とサラエボ篇の旅路はあまり盛り上がらなくて微妙に感じたものの、軍人に捕まってからと映画撮影が始まってから一気に面白くなってビビる。『ウィークエンド』以降のゴダールによる物語の語り口がこれまでピンと来なかったものの、本作の「死体を掻っ攫う→海辺に置いて衣装を着せる→生き返る」のくだりでそういう事だったのか！と理解。蓮實重彦がこの場面を切り出して語っていたのも納得で、相変わらず突拍子も無いのに予定調和な雰囲気で発生する出来事の一部一部を切り取って繋げることで一連のシークエンスを構成させるゴダール特有の語り口が面白い。
役者の真ん前で爆発が起こる場面と女優のリテイク場面が本当に最高！そして映画館での下品な客とターミネーター4を観に行く子供達...
ゴダールの作品の中でもよく絶賛されているが確かに面白かった！
