トシオ88

名誉と栄光のためでなくのトシオ88のレビュー・感想・評価

名誉と栄光のためでなく(1966年製作の映画)
3.6
アマプラ無料視聴〆切間近でようやく視聴。
インドシナ戦争とアルジェリア戦争、二つのフランスからの🇫🇷脱植民地戦争を舞台とした戦争映画🪖。アンソニー・クインは農民出身の将校として理想と現実の狭間、そして自らの身分に鑑みて最後は汚い手段を選ばない職業軍人を演じる。
そしてその部下として対立するアラン・ドロンとモーリス・ロネ、「太陽がいっぱい」の主役の2人もまた戦場を舞台に各々の大義名分を掲げて、次第に反目を深めていく☠️😠

冒頭の旧北ベトナムを舞台にしたインドシナ戦争の激戦のシーンでいきなり捕虜になるアンソニーたち。一体どうなる事かと思ったが、すぐに舞台はアルジェリアへ。
嘗てアラン・ドロン達と戦友だった男が、弟を街中で射殺された事から、アルジェリアのゲリラの闘士になってフランス軍に対して徹底的にテロを手段として歯向かっていくのが物悲しい。

やがてアルジェリアの紛争は一旦鎮圧されて、アンソニー・クインとモーリス・ロネは軍人として出世していくのだが、汚い作戦の数々に失望し嫌気がさしたドロンは軍隊を除隊していく…。
娯楽作品としての戦争映画というには、途中の粛清のシーンや、苦いエンディングの為、とてもモヤモヤとしたものが心中に残る作品🤕
アラン・ドロンの美男子無双ぶりは必見かもしれないが…🇫🇷🎬🪖
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