ハミングバード

海の牙のハミングバードのレビュー・感想・評価

海の牙(1946年製作の映画)
4.0
 太陽がいっぱい、禁じられた遊びのルネクレマン監督の戦争映画。ナチスドイツが誇った潜水艦Uボートが舞台。秘密任務を受けUボートにはナチス、ナチ協力者などが同乗することになるが、航海中にベルリンは陥落する。ナチスに盲信していた者。本当は終戦を願っていた者、ヒットラー死亡により寝返るナチス協力者、拉致されたフランス人医師、それぞれが、ドイツ敗戦の瞬間に海の底に潜航していたために狭い空間はそれぞれの終戦後の生き残りをかけて一瞬にして利害は対立する。その人間たちの姿を描いた秀作です。我々日本人は敗戦国の日本の末期の人間達の哀しさは嫌と言う程、あらゆる作品で思い知らされているが、どこの国の人間も同じであることを思い知ることが出来ます。
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