Adele

ショウ・ボートのAdeleのネタバレレビュー・内容・結末

ショウ・ボート(1951年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前から、アメリカ南部を船で渡りながらの歌って踊っての楽しいミュージカルなんだと勝手に決めつけていましたが、全然違った…
その真逆だったし、中盤からは完全なメロドラマだった

最初、エヴァ・ガードナーがミュージカル???と思ったけど、今回彼女は結構、重要な役どころだったような気がします
何なら、主役のマグノリアより好感持てたかも

また、いくら、MGMミュージカルとはいえ、さすがに、ハワード・キール&キャサリン・グレイソンコンビ、少し飽きてきたような…ファンの方、ごめんなさいね…
だからこそ、今回のエヴァ・ガードナーのキャスティングは意外で良かったと思う

今回、主役2人の歌は少なく、わりと控えめだったように思う
代わりに『オールマン・リバー』が非常に印象的で忘れられない
ゲイロードやマグノリアのようにハッピーエンドの白人夫婦もいれば、たった一滴でも黒人の血が流れているというだけで、逮捕されそうになったり、職を失い、男に捨てられ、酒に溺れるジュリーのような人生もある
そんな黒人として生きる、生々しい歌詞が当時のハリウッド作品では貴重だったような気がする

また、非常に申し訳ないが、マグノリア&ゲイロード夫婦には全く共感できなかった
愛だけでは生活していけないのだよ
マグノリアはいくら純真とはいえ、わからないのか?
仕事もせず、毎日ギャンブル漬けのゲイロードは論外
マグノリアを捨てておきながら、それでもやめないギャンブル…
ジュリーのおかげでなんとかなったけど、彼女が教えなかったら、永遠に元に戻る気はなかったのか???子供の存在が元に戻らせた???
ふざけんな!!!!!
わたしなら、そんな男、戻ってきても往復ビンタだし、受け入れないわ!!!!!
ゲイロードのギャンブル癖は一生治らないと思うよ…???
おまけにあんなに反対していたマグノリアの怖い母ちゃんまで、ラスト喜んでるから意味不明

今回はエヴァ・ガードナー様の存在感と役どころで何とか救われた感じですが、作品としてはあまり好みではありませんでした
Adele

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