パピヨン

浮草のパピヨンのレビュー・感想・評価

浮草(1959年製作の映画)
4.2
こにらは自分の “小津安二郎監督ベスト5” に入るもので 監督のセルフリメイク作品なんだそうですね。訳あって松竹ではなく大映作品らしいです。
旅芝居一座の座長·駒十郎(中村鴈治郎)は 12年ぶりに訪れた飯屋のお芳(杉村春子)との間に息子の清(川口浩)がいたのです。大きく育った清とは偽りの“おじさん”として親交を深めるのでが····。
駒十郎を中心に 一座の看板女優で連れ合いでもあるすみ子(京マチ子)や 若手女優の加代(若尾文子)や お芳親子と普遍的でもあるドロドロの人間模様を描いています。
正方形の様なスタンダードサイズに映し出される遥か昔の日本に日本人に心掴まれます。現代とは簡単に比較出来ないもろもろの状況を差し引いても 何かこちらの心に届くものがありますね。
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