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七つの大罪のcollinaのレビュー・感想・評価

七つの大罪(1952年製作の映画)
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7人の監督による七つの大罪をテーマにしたオムニバス映画。後にヌーヴェルヴァーグの監督たちが「新七つの大罪」を作っていましたね。

ジェラール・フィリップが狂言まわしとして、7つの短編を繋ぎ、最後の7話に出演しています。ジェラールが、客引きをするさまが楽しい!

好きな作品を。

第二話 怠惰 
まさかのSFのような作品。忙しない社会を止めるために、大罪のうち、「怠惰」を会長が派遣するが…。「会長」って…?チープな感じの撮影だけれど、それがまた面白い。

第四話 嫉妬 
画家と結婚した若い美しい妻。けれど、画家は猫に構うばかり。妻は嫉妬をとめられない…。猫の名演。女性が狂気じみていて、もはや滑稽。

第五話 美食 
なんてことはない話。田舎医者が車の故障に困り、訪ねた家で、美味しいチーズを食べた、その夜。いや、話の展開完全にわかるのだけど、笑ってしまう。チーズ美味しそう。

第六話 高慢 
「見栄っ張り」とした方がいいかもしれない。呼ばれてもないパーティーで恥をかく女の話。男の眼を振り向かせるミシェル・モルガンが綺麗。呼ばれてもないパーティーに行かなきゃいいのに。

第七話 第八の大罪 
(1話目が2つの大罪を扱っている)
ジェラールに一本取られた!妖しい館に呼ばれた人々は…。これ以上何も言えない。

オチがいい。まんまと罠に嵌りました。
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