実話だっていうのが最高なんだな。
フランス映画って意味がよく解らない、芸術性が高いと言われるけれども、この映画はそれを蹴飛ばして「どうだ、フランス映画面白いだろう」と言わしめてる!!
首から下が麻痺して動けない障がい者のフィリップとお育ちも良くなく貧困家庭育ちのドリス。
障がい者に対して特別な感情なんて持ち合わせてなくて、雇われたのにタメ口。電話がかかってきたら携帯渡すだけ、出れないのに。
M&M'sのチョコを健常者用だ!となかなか食べさせない。
車椅子が載せやすい車も「馬みたいに荷台に乗せたくない」とか言って、高級車のマセラティで爆走(ただし無免許…)。
音楽の趣味もファッションの趣味も違う。
「彼は私に同情しない、彼の過去や素性など今の私にとってはどうでもいいことだ」とフィリップが友人に語っていたのだけど、同情はしないけど元来優しさを持ち合わせているこそ、二人はピッタリ合うんだと。
育ちは良くないが、ダメなことはダメと躾はする。そのくせ人に麻薬は勧める、そのギャップ。
実話の二人は今でもずっといい友人とのこと。ブラボー!