マッサージ屋2号店

最強のふたりのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督作品。
首から下が麻痺の障害者と失業中で何となく介護をする事になった若者の絆を描く実話ベースもの。

劇場公開時以来、約11年ぶりに鑑賞しました。
障害者を扱う映画のわりになかなかポップな感じで初鑑賞時は驚いた記憶があります。

そして現在自分が障害者になってこの映画を見るとは…(笑)
私は確実に治るのですが、今作の主人公フィリップのように怪我で一生治らない障害というものは非常にツライ。
しかし失業保険が欲しいが為に面接に来て落としてもらおうというドリスは障害者を障害者として扱わず健常者のように接するんですよね。
介護職をした事ないから当然なんだけど、それが逆にフィリップには新鮮だったのでしょう。

障害者になってみて、こういうドリスのように接してくれるのはありがたいと言えばありがたい。
同情されまくるのは何気に嫌なもんです。
作品とは関係ないけど、逆に障害者側が被害者ヅラするのも違うんだよな〜。
ホント、経験者じゃないと言えないです(笑)

フラットに同じ人間として接することによってフィリップに世界が広がっていくのは清々しかった。
まぁフィリップは大富豪ってのが一番大きいですけどね。
お金が無ければ何もかもは出来ません(笑)

それでも障害者との接し方としては改めて素敵な映画だと思います。