路々

最強のふたりの路々のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
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24.05.05 20

大変好きな映画だった!

まず最初のカーチェイスの映像でグッと引き込まれる。
画面がずっといいじゃないですか。

異なる文化をもつ二人が混じり合い変容していく。
異質なものとして距離をとる「お利口」なひととは対照的に、異質なものとは思いつつも、「冗談」を言いつつ受け入れていく姿が印象的。
結局、“ドリス”はドイツ語を知ったり絵画を描いたりしている。最初は茶化していても。
フィリップも、スラングを用いたり、音楽に合わせて踊ったりする。


女性を「媒介」として、仲を深める二人に色々思わなくもないが、最後にレズビアンであることを明かすシーンでバランスを取っているのだろうか。うーむ、ここら辺は少し整わない。もやり。

とはいえ、画面構成もよく、内容もよく、心地の良い映画だった。
路々

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