荊冠

最強のふたりの荊冠のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
ドリスのユーモアにクスリとしながら観られる、事実を下敷きにしたハートフルな作品。
障がい者、貧困層の移民、同性愛者など、社会の各マイノリティへのまなざしがこめられているが、オマール・シーが演じたアフリカ系黒人ドリスは実際はアラブ系のアブデルという青年であり、何故黒人としたのかは疑問が残る。白人と黒人という富裕層と貧困層の対峙を分かりやすくするためなのだろうか。あるいは、本作はフランスの作品であるが、フランスでは特にパリにおいて黒人系移民の増加に関連する諸問題を抱えており、作品のテーマをフランス人にとって身近なものと感じさせるための工夫だろうか。
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