まりか

最強のふたりのまりかのネタバレレビュー・内容・結末

最強のふたり(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


車いすで生活している大富豪のフィリップは住み込みの介護人を募集している。すると、スラム街出身の黒人青年ドリスが面接を受けに来る。しかしドリス自身はは職に就く気はなく、給付期間が終了間際となった失業保険を引き続き貰えるようにするため面接を受け、不合格になったことを証明する書類にサインが欲しいだけだった。しかしフィリップは他の候補者を気に入らず、介護や看護の資格も経験もないドリスを周囲の反対を押し切って雇うことにする。

大変評判が良かったので、前々から楽しみにしてました。しかしながら、まず言える事はドリスの品が無さすぎる。下ネタや差別をフィリップや、マガリー達に言いたい放題だった。正直に言えばよくフィリップは、採用したなと思えるくらいでした。でも、なぜか不思議とフィリップとドリスの関係性が大変良い。

とはいえ最初にこれだけボロクソに評価したドリスは、物語が進むにつれて少しずつ変わっていく。すぐに逃げ出すと言われていた介護の仕事もこなすようになるのが良かった。また、劇中で言っていたようにフィリップに同情せずほぼ対等に接する所も良かった。

そして、この出会いはドリスにとってもフィリップは良い影響を与える人物であって良かった。(芸術やクラシックに少し詳しくなっていくのが素敵だった。)

好きなシーン

・移動手段を車椅子用の自動車からスポーツカーに変更する所。

・幻想痛に苦しむフィリップを夜の散歩に連れていくシーン。

・ドリスが書いた絵をフィリップが家に飾る所。

・フィリップの誕生日会でドリスはどこまでどこまでクラシックを知っているかを知るため、何回かオーケストラに弾いてもらう所。

・オーケストラのお返しで、ドリスがアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」を流す所。(皆、それで踊り出すのが良い。)

・フィリップの文通相手であるエレオノールに会うための、服装をイヴォンヌと一緒に決める所。

・フィリップの娘であるエリザの彼氏であるバスチャンをドリスが怒りに行く所。(アバズレ呼ばわりをしたエリザに謝る事と毎朝クロワッサンを届ける事や、バレッタをして髪をまとめろと言われる。その後、バスチャンは言われた事を実行するのが良かった。)

今回の映画を観て、思ったのはドリスやフィリップは肌の色で差別をしていないのが1番良かった。あと久々に「グリーンブック」をもう1回観てみたいなと思いました。
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