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最強のふたりのkiritoのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.1
【真面目な話、もっと評価されてもいいと思う】
改め…
【私が言わずとも評価されているので、是非見た方がいい作品】


首から下をうごかせないという障害を持つ大富豪のフィリップの下で健康で貧困のドリスが世話係として働く話。
実話。

うーん。
これは名作だと思うなぁ。
全然泣かせにこないところも凄くPointが高い。
そもそもハナからお涙頂戴という姿勢でくる映画(この姿勢はよく邦画でみられる)は好きじゃない。
感動ものなんだけど、泣かせるんじゃなくてホッコリさせる映画。

よく障害者の人が『1人の人間』として扱ってほしいという意見を持っているということを聞きますが、本当にそうなんだろうなと思います。(もちろん全員がそうというわけではないと思いますが。)
でも、これってすごく難しいことでやっぱりどこか気を使ってしまう部分だとか、接するのが怖いとかそういうマイナスな感情を持ってしまう。

ドリスは優秀でも資格を持ってるわけでもなかったけど、フィリップを1人の人間としてみていた。
障害の部分をジョークにしてみたり、喫煙させてみたり、確かにそれはどうなの?って思わせる部分もあるけど、きっとフィリップの場合はその方が嬉しかったに違いない。

ともすれば人は『障害者に対して』というフィルターをしらずにかけてしまいがちだけど、もう一度こういう方たちとの接し方を考えるべきだなと思いました。

フランソワクリュゼもオマールシーもどちらも素晴らしい演技でした。
特にオマールシーはズルい。
役柄がいいやつすぎる。

あとBGMも挿入歌もいちいちオシャレ。
やっぱりフランスか。

これは文句無しに『観るべき作品』に一票。

〜おまけ〜
ドリスの乗っていた車がカッコよすぎて、めーーーーっちゃ欲しくなりました。
調べたらマセラティのクアトロポルテというらしい。
一言 『高い』。
こういう車で夜の高速走りたいなぁ〜
(まあ劇中のとあるシーンのせいですがw)

2015.9.7
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