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マネートレインの一人旅のレビュー・感想・評価

マネートレイン(1995年製作の映画)
3.0
ジョセフ・ルーベン監督作。

ニューヨークを舞台に、現金輸送列車“マネートレイン”を狙う地下鉄保安官ジョンとチャーリーの姿を描いたアクション。

人種は違うが乳兄弟のジョンとチャーリーを演じるのはウェズリー・スナイプスとウディ・ハレルソン。二人は対照的な性格で、ウディ・ハレルソン扮するチャーリーは後先考えず猪突猛進してしまうタイプ。一方のウェズリー・スナイプス扮するジョンは比較的冷静沈着で、時々暴走してしまうチャーリーを制止する役割を果たす。
また、二人の捜査協力者・サンチャゴ役でジェニファー・ロペスが出演。紅一点のサンチャゴがこれまたクセ者で、女ひでりのジョンとチャーリーの男心をくすぐりまくる。
そして、ジョンとチャーリーの上司・パターソン局長は“乗客の命よりもマネーが大事!”がモットーのとんでもない男で、嫌味ったらしい言動やパワハラが強烈。

見どころはサンチャゴを巡って繰り広げられる三角関係、ジョンとチャーリーの対立と友情、そしてマネートレイン襲撃のクライマックス。ノンストップで展開されるマネートレイン襲撃シーンはスピード感&緊迫感に満ち溢れていてそれなりに見応えがあるが、それ以外のシーンに特に面白味がないのが致命的。友情というテーマが根底にはあるが、その描き方が散漫としていてまとまりがない。

ジョンとチャーリーが織りなすユーモアたっぷりのやり取りは面白い。阿吽の呼吸で憎き上司に復讐するシーンは痛快だ。
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