20世紀の、どこかの国ブラジル。
政府により管理された社会でテロリストの誤認逮捕が起きる。
政府の役人である主人公は誤認逮捕の後始末に追われるが…
「とんでもない世界観の映画に迷い込んでしまった。」
それが真っ先に思い浮かぶ感想です。
ハイテクなのかアナログなのかわからない機械と大量の書類、排気管等の人工物に支配された街、政府の役人仕事…痛烈に現代社会を皮肉っているのが基本ベースにあって、その上にしっかりとした物語がありました。
テロリストの誤認逮捕の後始末を依頼された役人が、誤認逮捕の目撃者に恋をして、更にテロリストと知り合い、政府と対立してしまうという内容ですが、これだけでは語れない世界観があります。
奇抜であり狂気にも思える独特な世界観は唯一無二で、今まで観てきた映画には無いものでした。