ブラージィール♪ はにゃにゃにゃにゃにゃー♪ ほにゃにゃにゃにゃにゃーん♪
昔見た時は難解だなぁ、よくわからんなぁ、とか思った記憶があるのですが、私もニワカなりに色んな映画を見たり、本作の元ネタ(?)であるジョージ・オーウェルの『1984』も読んだりして、多少はリテラシーも上がったようで、まぁ大分理解できました。
ここから先ネタバレもあります。
全体主義の行き過ぎた結果生み出された超管理社会を舞台としたディストピアSFとなります。統制を行うツールが「ダクト」と「紙」というのは、恐らく皮肉を込めたブラックジョークなのだと思います。今、真面目にこれをやろうとしたら、ネットやSNSになるんでしょうが。朝飯作成マシーンのぶっ壊れムーブは、今でもSF映画ではど定番の様式美ですね。これを最初にやった作品て何なんだろ?
ユートピアとなるはずの全体主義を推し進めた結果、他人のことは全く気にも留めない個人主義社会ができあがったという皮肉。人のために動こうとすると犯罪者扱いをされます。
外食しても皆同じようなものを食べていて、労働者のささやかな楽しみと言えば、管理者から隠れて働きながらこっそり見る名画、楽しみは夢の中…あれ? 今とあまり変わりない?
公開当時は当時は、制作・配給会社のユニバーサル・ピクチャーズの意向で、ラストシーンがカットされてハッピーエンドで終わる仕様だったそうですが、それじゃ全然違う映画になってしまいます! 時代背景やら何やらあったのでしょうけど、世紀の改悪です。
見終わったあとに思ったこと。
・あいつはデニーロだったのか
・どこからが仮想現実?
・マトリックスをまた見たい
・コーヒー飲みたい
・トーストにコーヒーはかけたくない
・1984は読むのしんどかった
・ダクトビア
・ボボ・ブラジル