Kitty

未来世紀ブラジルのKittyのネタバレレビュー・内容・結末

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1回観ただけでは確実に全体像が理解しきれない。考察なさってる方はごまんといるだろうから、思ったこと書きます。製作年の技術力を駆使して作られたディストピアな世界観の描き方はSFのワクワクに溢れてる。そこに住む人々がしっかりそのディストピアで生活感を持って作品世界に馴染んでいるのも素晴らしかった。
ラストの、恐らく痛みや辛さに脳が逃避を始めたのであろう展開は、人間の心理の奥底に入っていくような感覚がして気味が悪かった。母親がヒロインの顔で出てきてそのまま男とイチャつき続けるシーンは、心理学のうろ覚えな知識が繋がって主人公の深層心理を表してるように感じた。
後味の悪い救いのないとても作り込まれた怪作かつ名作。
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