Rio

HANA-BIのRioのレビュー・感想・評価

HANA-BI(1997年製作の映画)
4.0
今日は5月5日
☆☆☆こどもの日☆☆☆

子供たちのリクエストで今年初の花火をしました!!
皆がわいわい騒ぐ中、
ただそれを見つめ1人感傷的になっていた私、、、

だって昨日
「HANA-BI」観たんだもの、、、
思い出しちゃうよバカヤロコノヤロ、、、

北野武監督作品7作目
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作

元刑事の西(ビートたけし)の愛と償いの物語

現実と回想シーンが行ったり来たりする

刑事だった頃、
病気の妻の見舞いに行っている間、西の代わりに張り込みをしていた同僚堀部(大杉漣)が犯人に撃たれる

その後
堀部は車椅子生活になる
妻と子が出て行ってしまい、孤独で生きる目的を見失ってしまった
西は堀部に絵を描くこと勧め、画材を贈る
ベレー帽と共に
西は刑事を辞め、妻(岸本加世子)と旅をし残りわずかな時間を穏やかに過ごす、、、



セリフはほとんどなくて静か
哀しみと愛を強く感じる作品だった

冒頭の柳憂怜さんのキャッチボール「3-4X10月」
刑事、同僚の死、家族の病「その男、凶暴につき」
花火、海、生と死「ソナチネ」を思い浮かべた

HANABI じゃなく HANA-BI
花 火 花 美
本作、たくさんの絵が出てくる
堀部の絵(実際にはたけしさんの絵)には花が多い
花には生きる力がある
(花アニマルの意味が理解しきれないので、どなたか解説おねがしいます!)

堀部の役は、たけしさん自身を投影しているのではないか??

「死んだ花に水やったってしょーがねーんだよ」
んなことわかってる
意味がないとわかっていても、、、

死に向かう男
生に向かう男

追う者
追われる者

ショートケーキのいちご
、、、不発??な花火
シャッターのタイミングがズレるカメラ
夫婦の会話がないんだけど、ちょっとしたことで笑い合うシーンがとても微笑ましい

全くセリフがなかった妻の最後の一言
「ありがとう、、、ごめんね、、、」
無言で肩を抱き寄せる

鳴り響く2発の銃声

花火のような人生
一瞬の儚さ
Rio

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