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HANA-BIのavviのレビュー・感想・評価

HANA-BI(1997年製作の映画)
4.5
バイオレンスと美しさが共存しているという点では『ソナチネ』に通ずる部分があった。『ソナチネ』のあのコントラストが大好物な自分にとっては堪らない作品だった。
うまく打ち上がらなかった打ち上げ花火、静かな銀行強盗、ケーキと苺の交換、ラストの妻の台詞「ありがとう。ごめんね。」、など心に残る場面の連続。
生の象徴である花に対して妻が海(多分)の水を汲んでいたことからあのラストは予期できたのかも。
死=夜・夜空の中に放たれる生=花火。表題のように、人生の中の美しい一瞬を捉えた夏の夜空に打ち上がる花火のような名作
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