ドルフィンキック

サルベージ・マイスのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

サルベージ・マイス(2011年製作の映画)
3.9
レンタル店で、本作のDVDを手に取ってみたら、ジャケットのデザインが「キック・アス」ぽかったので、気になって、DVDをレンタルして、見ました。
内容的には、正直、Vシネマクラス。ですが、アクションに関しては、中々見応えがありました。
「ハイキック・ガール!」や「KG カラテガール」の西冬彦さんがアクション監督を務められたので、アクション映画というよりも、空手映画って言う感じでした。なので、格闘映画好きの僕は、結構楽しめました。
主演の谷村美月さんは、アクション映画が初めてみたいでしたが、スティック回しやバックキックなど、中々頑張っていました。
でも、それよりも、脇役(W主演?)の長野じゅりあさんのアクションが実に素晴らしい!!!!!
キビキビとした、スピードとキレのある空手アクションは圧巻でした!!!!!
小柄な少女がイカツイ大人達を正拳突き、裏拳、手刀など、力強い動きで、バッタバッタと叩きのめすシーンは爽快でした。
最初の街で、チンピラ達とのバトルシーンでの彼女の手のかまえが少し蟷螂拳っぽくて、カッコ良かったと思います。
腰の入り方が「本物」でした。
欲を言えば、足技のバリエーションを増やして、「魅せる」動作を取り入れれば、もっと良くなるのではないでしょうか。
演技も、初めてにしては、堂々としていて、今後、経験を積めば、急上昇しそうな気がします。
少女がゴツイ大人達を蹴散らしたり、主役よりも脇役が活躍したり、コスプレしたりと、かなり「キック・アス」のヒット・ガールに影響を受けたんじゃないかなって気がしましたね。
でも、コスチュームは、ヒット・ガールと言うよりも、どちらかと言えば、ポワトリンぽかった気がします(笑)。
それから、長野さんの好敵手とも言える、中ボス的役を演じたな飛松陽菜さんのアクションも、実に、素晴らしい!!!!!まるで、ワイヤーでも使用しているかのようで、実に軽やかで、華麗!!!!!
廻し蹴りのシーンは、ダンスを踊っているかのようで、芸術の域に達していると思います。
ローリングソバットや水面蹴りなど、多彩な足技に唸らされました。
ラストバトルは、ラスボスが外国人の巨漢で、谷村さんと長野さんが小柄なので、体格差があり過ぎて、バトルがあまり噛み合ってなかったような気がしますし、リアリティーがなかったのが、やや残念でしたね。ラスボスが、いかにも、手加減してるって感じで・・・。
ラスボスは、もう少し、小柄で、動きの良い人の方が、噛み合うんじゃないかなって気がしました。
本作は、広島が舞台でしたが、大阪、東京など、舞台を変えて、続編を見てみたいですね。
あと、本作で、見つけたそっくりさん。
主演の谷村美月さんと竹内由紀子さん、長野じゅりあさんと新垣里沙さん、長田成哉さんは、福士誠治さんとプロゴルファーの石川遼さんに似ていると思いました♪