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サルベージ・マイスのodyssのレビュー・感想・評価

サルベージ・マイス(2011年製作の映画)
2.5
【広島の路面電車が魅力的】

美少女のヒロインが悪をなぎたおすスーパーヒロイン・アクションものです。広島市が舞台で、観光映画的な側面もあるようですね。

ヒロイン二人が男たちをなぎ倒すシーンはまあまあよくできています。また、逆に谷村美月が捕まっていたぶられるシーンもあって、サド的な嗜好も満足させるように作られている。要するに美少女ものに必要な要素(マゾとサド)はきっちり織り込まれているのです。

しかし、問題もある。奪われた美術品を元の持ち主に返してあげるというのがヒロインの論理なのですが、その美術品がなぜか公共美術館などにある。なぜ公共美術館にあるのかは、説明がなされていない。だから、元の持ち主にという主張がどうも説得的に思われないのです。最初から美術品狙いの盗賊一味に持ち去られた、という設定にしたほうがよかったと思いますが。

あと、最後で西洋人のボスと闘うシーンは、もう少し丹念に時間をかけてほしかった。

広島の色々な路面電車が出てくるのが楽しい。私は広島に行った経験がないのですが、行く機会があったら路面電車に乗ろうと思いました。
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