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ルイジアナ物語のmareのレビュー・感想・評価

ルイジアナ物語(1948年製作の映画)
3.5
ルイジアナの湿地で日々狩りに興じる少年の出会いと別れを描いた物語で、ドキュメンタリーの観察視点を用いた劇映画のように見える。自然と人工物の対比、友だちのアライグマとボートを漕ぐ少年、橋での石油会社作業員との温かな出会いと交互に行き来するような構成でシンプルだが、それ以上に映像がやはり美しい。河の水面のモノクロの煌めきがたまらなく綺麗。平和な物語に唯一の敵役としてワニとの対決が立ちはだかり、ふとした瞬間の緊張感も用意されている。元々は石油会社のPR映像ということで作られた作品らしいが、そんなことを忘れさせるクオリティである。
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