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ルイジアナ物語のsukeのレビュー・感想・評価

ルイジアナ物語(1948年製作の映画)
4.0
ナショジオ、BBCなどの動物ドキュメンタリーで今目にするような動物の仕草を人間的に切り取り編集する技法がすでに確立されていて驚いた。
そうして描かれる動物、さらに風、煙や水蒸気、植物、水面などの自然物や人工物、そして人間が、物語的にも全体の映像のトーンとしても均質化されているようにみえ、
劇映画であり、演技している人間が映り、演技しているように見せられる自然があるにもかかわらず、その演技している(かのようにみえる)こと自体も含めてドキュメントしているような透過性。被写体に変な属性を与えていないのが、実直なカメラの印象をあたえるのか。特に映っている人間同士の関係性が不自然に表面的で、まったくそれぞれにたいして腹の底でどう思っているのかなどがわからないが、逆にそれが作り込みすぎていない独特な距離感で、自然な記録っぽくなっている。
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