このレビューはネタバレを含みます
何かを隠しているヒロイン。組織を内部告発して左遷されたインターポール捜査官。主要メンバー全員が本音と建前をもっていて、物語が謎を含んだまま進みますが。いかんせんその謎が謎のまま120分のうち60分以上たっても解明されず、みんな腹の探りあいをしながら追いかけっこをしたりするので。見ているうちに、何で追われ追いかけをしてるんだろう? とどこに話が向かっているのかわからなくなります。
ヨーロッパの風景の中で走り回りますが、アクションシーンがどれも古臭くて安っぽいので盛り上がれませんでした。序盤である雪の中での追いかけっこや中盤で突然始まる銃撃戦など。ひたすら動かないカメラワークで、撃った撃たれたを映すだけでは昭和の日本映画でももっと迫力をだすために工夫してたと思います。
クライマックスで主人公にショッキングなことが起きますが、だいたいパターンが決まってるので。主人公がああなった瞬間、犯人は決定したも同然で。全く盛り上がることなく終了してしまいました。
そもそもマネーロンダリングがどうとか、油田がどうとか。なんのこっちゃわからなかったです。
とはいえ、インターポール捜査官の心の変化なんかは感情移入できるものでよかったと思います。