ちーくん

ナイン・ソウルズのちーくんのレビュー・感想・評価

ナイン・ソウルズ(2003年製作の映画)
3.9
「ポルノスター」、「青い春」に続く豊田利晃監督作品ですが、本作では男の哀愁の部分をカッコよく描いていてこれもまた面白かったですね。特に後半にかけての側から見れば無様と捉えられるような、人が終わりに向かって走っていくような瞬間が自分にはカッコよく見えて印象に残りました。男の生臭さをここまで爽やかにカッコよくする監督の演出も流石ですね。演者の中では松田龍平の存在感が一つ突出していて、最後らへんの「目」の鋭さなんかは父親である松田優作を少し彷彿とさせるものがあって凄かったし、その部分を引き出す豊田監督も凄いと思いました。最新作はとても期待が持てる面子が揃っているので楽しみです。
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