TAK44マグナム

シンデレラ・ボーイのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

シンデレラ・ボーイ(1985年製作の映画)
3.5
シンデレラボーイ・・・・・シンデレラ少年・・・・・
シンデレラって女子なわけで、何のこっちゃ全く分からない邦題ですが、これは空手アクション映画なのであります。
いわゆるひとつの「ベストキッド」ライクな内容でして、空手少年が悪の空手軍団(わけがわかりませんが)に、師匠から教わった空手テクニックで立ち向かうというお話。

だが、しかーし!!
本作をただのベストキッド風な空手映画だと思ったら大間違いなのです!!
ベストキッドでの師匠はミヤギさんというジジィでしたが、本作に登場する師匠は、な、なんと、あのブルース・リーその人なのですよ!!


・・・・・・いや、正確にいうと違いました。
正確には、「ブルース・リーの幽霊」そして、「雰囲気だけで、別人としか言いようがないほどに顔が似ていない人」であります。
どこからどう見てもブルース・リーとは思えない幽霊が押しかけてきて、主人公に真の空手を享受しちゃいますよ!

「武とは何か」を武神が教えてくれる有難さが素晴らしいのですが、本当にこいつブルース・リーなのか?と疑わずにはいられないのでもどかしい!
でも、劇中の主人公は、こりゃいいやとばかりに自称ブルース・リーの幽霊に空手をしこんでもらって、悪の空手軍団を倒すために頑張ります。

やはりアメリカはすごい!
ブルース・リーのお墓で頼めば、幽霊になって出てきて空手を教えてくれるんだから。
でも、ブルース・リーって空手家ではなかったような気がしますけど、まあいいか。

悪の空手軍団のラスボスは、ロシア人空手家という設定のジャン・クロード・ヴァンダムさんだったりします!
お得意の股割りも、超ドヤ顔で披露してくれますよ。
ヴァンダムもブルース・リーをリスペクトしているみたいだし、幽霊とはいえ共演できて本望だったことでしょうなあ・・・まあ、ぶっちゃけブルース・リーじゃないけどね!

監督は「DOA/デッドオアアライブ」や「トランスポーター」のコリー・ユン。ほんと、こんなのばっかし撮っている印象ですけど、アクションコーディネーターとしては「トランスポーター」観ても分かる通り中々のもの。

昔、テレ東(だったような)で一度観たきりで、ずっと気になっているんですが、なにしろDVD化もされていないので観るのが難しい状況です。是非、DVDで出してほしい。
ヴァンダムがもっと頑張って、また一花咲かせればもしや・・・なんて密かに期待しているんですけど無理かもしれませんねえ。
現実は厳しいのでした。


テレビ放送にて