スペイン、不朽の名作を。
父親がキノコを踏み潰す。
ベッドに横たわる母親の映像だけで、父親との夫婦関係がもうないことが分かる。
それに対し、医者が励ますように腕を組む様子からそういう関係なんだなって。
ミツバチの巣のような窓に閉じ込められていたアナが、外に出ていくあの夜を境に幼虫から成虫のように成長する。
書ききれないほどのことを、語らずして映像での隠喩を重ねるのが恐ろしい。
こんな映画撮れたらもう引退だろうって思うのに処女作。こんなん処女がびっくりするわ。100分で収まるのおかしいよ。
こういう作品にどれだけ出会えるか、真摯に向き合えるか、自分の頭と言葉で考えられるかがとてつもなく大切に思える。
アマプラやU-NEXTに登録してるだけでは駄目で、自分から観に行かないと出会えない作品。
CINE VIVANTの特集手に入れられて良かった、本当に勉強になる