mahiro

ミツバチのささやきのmahiroのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
5.0
舞台である1940年のスペインは、内戦が終わった翌年らしく、土地も人も傷ついたさまが描かれる。
アナは映画を観た後、フランケンシュタインが実際に存在していると思い込むわけだが、撮影の場に於いても、アナ役の子役は、メーキャップしたフランケンシュタインを本物だと信じていたらしい。現実と虚構の境界が曖昧になることは、なぜ甘美に映るのだろうか。
ラストの「私はアナよ」のセリフが、自立の宣言だとすれば、美しく、力強い作品。
mahiro

mahiro