アンソニー

ミツバチのささやきのアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語がどう進んでいくのか
全然予想出来ず面白かったです。

登場人物たちが何を考えているのか
明確に話してくれないので
分かりにくく感じます。
しかし、それが展開の読めなさに
繋がっているなと思いました。
おそらく「何かを象徴している」
という事は映画を観ていると分かるのですが
それが一体何なのかは鑑賞中に
解読出来ませんでした。

毒キノコ、フランケンシュタイン、逃亡者
これらは望んでその道を選んだのか
人間にとって危険だと判断されれば
踏み潰されて殺される。
そんな残酷な世界があるという事を
幼い主人公は知っていく。
でも、なぜなのか?というところが
まだ理解出来ない年齢。
逃避行や精霊との会話は現実逃避であり
彼女なりの防衛手段だったりするのかも
しれません。
時代が1940年頃、第二次世界大戦中という
こともあってか
そんな風に考えてしまいます。

観賞後、ネットで色々見たところ
厳しい検閲をくぐり抜けながら
当時の国の政治を批判するもの?
みたいな感じの情報を見つけました。
姉の行動や母の行動、主人公の行動も
当時の時代背景を象徴した
何かだったのかもしれません。

個人的な話ではありますが
幼い子供が世界の残酷さを知っていく
というストーリーは
かなり好きだと思いました。