素晴らしき哉映画人生

ミツバチのささやきの素晴らしき哉映画人生のネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

少女の目に映るものは、知らないことばかり。だから両親や姉の言うことをいつも信じてしまう。
そんな少女も旅を通して、成長し、自分で物事を考えるようになる。
エリセは、スペイン内戦を見つめ、周囲に翻弄されていた私たちは、これで良かったのだろうか?と、投げかけている。もっと自分たちも自分の手で動かしていくべきであったのでは、と。アナのように。
美しい映像である一方で、不安や孤独といったスペイン内戦の傷跡が画面からひしひしと伝わる。
そういえば、デルトロの『パンズラビリンス』も同じ時代の話だったような。少し似ている。