破壊

ミツバチのささやきの破壊のレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.0

映画の冒頭に、「映画は全て嘘だ」というセリフが出てくるがこれは映画を愛する者にとっては当たり前のことで、疑いの余地はない。
しかしスペイン内戦によるフランコ政権の下で行われた検閲に対しては痛烈なアイロニーになる。この映画の持つ本当の意味を理解せずに検閲を通した事実こそが、形骸化したルールの下で、文芸に素養のない連中が好き勝手やってることの証明になっているのだ。映画は嘘であって嘘ではない。頭でっかちの政府には、そんな事も分からないのだ。
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