寛子

ミツバチのささやきの寛子のレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.7

「瞳をとじて」観たすぎて、
でも、その前に「ミツバチのささやき」を忘れてはいかんと思った。

ビクトル・エリセの作品をリアルタイムで観ることはこの先もあるのかな・・・。
と、なんやらかんやら想いを馳せる。

それはさておき、子どもの純真無垢さを余すことなく映している点から、どことなく、キアロスタミっぽいな〜と思いながら鑑賞。
「養蜂」がキーなのは分かるけど、内臓全て抜かれたドンホセ、フランケンシュタイン、
あまりにも象徴的なものが多いし何が起きているのかわからねぇ。
ネットに転がっている解説が本当であるとするのならば、今日までに多用されている象徴的なものを用いる映像特有の表現方法の源流だなと思うし、理にかなっているし、理由があるし、そうせざるを得なかったことがよくわかる。
現代では「言葉で説明するのはダサいから・・・」「せっかく映像でやっているのだから」という理由が一番にくると思うので。
世の中に溢れているものの原点はどれも「戦争」からだという話を聞いたことがあって、
本当にその通りだなと思ったし、キアロスタミ然り、何かを制限された人の作品は強い。
寛子

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