このレビューはネタバレを含みます
結論から言うと、とても良かった。
主人公アナ役の子が可愛すぎて瞳に吸い込まれそうだった。
映像がとにかく絵画のようで美しい。
冒頭の「映画がきた!」と喜ぶ子供たち、楽しそう。彼らが観た映画はフランケンシュタイン。
家が蜂の巣をイメージしてるのか、ハニカム模様の窓。
オルゴール懐中時計が出てきた瞬間、個人的に好きな漫画に出てくるので、しばらく思考が止まってしまった。
主人公アナとお姉さんのイザベル。
イザベルの嘘を信じ、フランケンシュタインに会えると思い、イザベルと一緒に行くけど誰もいない無人の小屋。
何回も通ううちに出会う何かから逃げてきた怪我をした男性。彼は殺されてしまうが、知らずに行った小屋で見つける彼の血痕。そして父親に見つかり、逃げた先でフランケンシュタインと出会い…あれは夢だったのか本当だったのか。
映画フランケンシュタインの死の意味、イザベルの嘘、無人の小屋、何かから逃げてきた男性の世話、イザベルの死(イタズラ)。彼女のイタズラから本当の死を感じたのではないか、そこから何を感じたのか。
イザベルについては、猫の首を絞めて猫を怒らせ、怪我した自分の指から出た血を口紅のようにつけたのは何か象徴的なイメージなのか。
時代背景がわかればきっと理解できたのかな。
細かいけど、最後の方で、家族でお茶をするシーンでは、母親と父親はカップ&ソーサーで飲んでたけど、姉妹はこの映画のビジュアルのとおり、両親のカップよりも大きなボウルで飲んでいるのが良かった(ちゃんと子どものことを考えている作品と感じられたから)
何を伝えたいかは読み取れなかったし、何が良かったかはよくわからないけど、良い作品だと思ったし、何かを伝えたいような作品だと感じた。