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ミツバチのささやきのkazu1961のレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.0
「ミツバチのささやき」
1985/2/9 公開 スペイン作品 2017-39
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1970年代ランキング5位

正直、初見の感想はあまりよく分からないでした。芸術性の高い作品だという事とただ何ヶ所も印象に残るシーンがあるのは分かりました。
それはアナの大きな瞳であり、絵画のような光と影のシーンです。
少女アナを演じるアナ・トレントの天才的な演技は喝采ものです!
当時のスペインが抱えていた複雑な時代背景を重ねて数々のシーンを政治的なものの象徴だと意味付けていく解説が多いですが、素直に内戦により分断された夫婦と若き後妻それぞれの抱える苦しみ、子どもたちはそんな状況下でも純真さを保ちつつ成長して行くそんな様を丁寧に描いた作品だと思いました。

スペインの名匠ビクトル・エリセが1973年に発表した長編監督第1作。スペインの小さな村を舞台に、ひとりの少女の現実と空想の世界が交錯した体験を、主人公の少女を演じた子役アナ・トレントの名演と繊細なタッチで描き出した。
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