電池

ミツバチのささやきの電池のレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
1.0
1回目 2019/10/23
2回目 2024/2/27(ヒューマントラストシネマ渋谷)

前に観たとき、寝てしまったのでもう一度観たけど、寝た。やっぱ寝てしまう作品には寝てしまうだけの理由があるというか、眠いもの眠いんすよ。だから何度観たってダメ。そんなことを先週のジム・ジャームッシュと今回のビクトル・エリセで感じました。

今回観たのはほんとに冒頭とラスト40分くらい。そこから推察させるストーリーを語るけど、1940年代のスペインの田舎町が舞台で、町に映画の上映がやってくるとこから始まる。そこで上映される映画が「フランケンシュタイン」で、ちゃんと画面に映るし、フランケンシュタインの映画だと知っていたので、こんなにちゃんと前フリあるんだってなった。ここからラスト40分の話へ。アナがある小屋へ向かうと、そこにはどこからか逃げてきた怪我をした兵士がいて、彼にリンゴを差し渡す。が、その夜に兵士は軍に銃殺されてしまう。アナが翌日いくと、彼はいなく血痕の跡が。そういえば、父の持っていたオルゴール付きの時計(このアイテムは本当に印象的だ)は彼の持っていたものだった。アナは森の中へ彷徨う。池のほとりでぐったりしていると、水面に映るのはガチのフランケンシュタインの顔。フランケンシュタインがこんな実体として現れるんだってなった。その後、アナは家に戻る。

広がる草原の緑色も、焚き火の炎の赤色も、ガラス窓に差し込む光の黄色も、美しく撮影されているが、それと同じ強度、いやそれ以上にアナ役のアナ・トレントの瞳に惹き込まれる。
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