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ミツバチのささやきのaaのネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台はスペイン。一人の少女を主人公に、彼女が体験する現実と空想の交錯した世界を繊細に描き出した作品。内戦が終結し、独裁政権に移行するという当時の社会状況をふまえ、政権への幻滅と怒りをしのばせながらも、幻想的で緻密な細工物のように美しく作られている。アナの目が凄く印象的。子供の純真無垢さと怖いもの知らずさ、だけではないような、静かに全てを知ろうとしているような視線。少し怖くもある。そして美少女だけど中性的で儚くとても美しい。全体としては説明や台詞が最小限で静かで、絵画のように画面が美しい。フェルメールやスルバランのように光が感情を物語る。偉大、寡黙、と称される監督の作品なのがよくわかる。名作。
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