佐藤克巳

東京五輪音頭の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

東京五輪音頭(1964年製作の映画)
3.5
1964東京五輪前の江戸風情も残りながら五輪準備が進むドキュメントとドッキングした小杉勇監督、十朱幸代主演の青春映画であるが、中々見所たっぷりの佳作。本筋は、山内賢、和田浩二のブラジル移民問題と、水泳五輪代表候補十朱との三角関係に、新人山本陽子の初々しい女子大生が絡む展開が一転、最後は三波春夫の独壇場となった。ポータブル電蓄やオリンピックナッツ、築地青果市場、首都高と懐かしさが込み上げた一幕一幕が楽しい。ついでに一言、何故か日本が一丸とならせまいとするメディアは、当時存在しなかった。
佐藤克巳

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