山猫のミリのレビュー・感想・評価

貴族の中にももはやその品格を探求する物はいなくなり、その頃は病名もなかっただろうがおそらく更年期鬱ととれるランカスターの哀愁に対して、若さと圧倒的な美しさを放つけれども、どこまでも浅はかなドロンｘカルディナーレカップル。ようやく宮殿を抜け出して、意地でも徒歩で岐路につくランカスターが行くシチリアの舗道は貧しい。涙なしには見られない。
ただ戦闘シーンはヴィスコンティ全然得意じゃないね、超ぬるっとしてるｗ