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山猫のワイCのネタバレレビュー・内容・結末

山猫(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

山猫 完全復元版 BSプレミアム ノーカット187分。

全編イタリア語だったので一生懸命字幕を読みながら見た。

ゴシップで言われている内容が本当なら最悪だけど、本作でのアラン・ドロンはとても美形。こんな美しい人間いる?ってくらい綺麗。目も宝石みたいに青くて綺麗。

サリーナの一家の人たちが市民とか他の貴族の一族をちょっと下に見ている感じが貴族特有って感じだった。

太宰治の「斜陽」みたいな感じで貴族が資本主義社会に追いつけずに没落していく様を描いた映画かな?と思ってたらちょっと違った。貴族も時代に追いついて没落せずに上手くやっていこう~階級を気にし過ぎてはだめよ~という内容に感じた。「斜陽」より明るく感じた。「斜陽」の主人公一家はジャンキーになる者や亡くなる者で完全に没落しているなあという感じだけど本作の主人公一家は貴族階級の時代の終わりに絶望しつつも社会に適応しているように見えた。

「山猫と獅子(貴族階級)の時代は終わってジャッカルや羊(中流階級)の時代になる。けれど山猫も獅子もジャッカルも羊もそれぞれ己を地の塩(優れているもの)だと思っている」が心に残った。監督が貴族の末裔だから貴族側の目線も入ってる作品だなと思った。

サリーナ伯爵、舞踏会のあとに自害してしまわないかなと心配してしまったが生きていてよかった。
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