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十戒のPoMooNのレビュー・感想・評価

十戒(1956年製作の映画)
3.9
モーゼが神から授かったとされる十戒が原題だけど、内容は十戒の戒律ではなく、モーゼの半生とモーゼがエジプトで奴隷にされていたイスラエルの民(古代ヘブライ人)を救出する「出エジプト記」に沿った作品。

1956年の作品で、生まれていないはずなのに、何故か幼い頃、劇場で観ている。父と一緒だったのでリバイバル上映だったのか?内容の意味はさっぱり分からず、追っ手のエジプト軍を遮る火の柱や有名な海が割れるシーンと神の言葉、十戒が石板に刻まれる火が飛ぶシーンしか覚えていない💦そして、途中寝てたような😅当時はそれらシーンが凄かった記憶。

今回改めて視聴して、その内容と、作品のスケールの大きさに感動した。現在では同じスケールで作る事はできないんじゃ無いか?ほぼCGやVFXなどの加工になっちゃうんじゃないかなぁー。

エジプトの王ファラオ候補だったモーゼが実は奴隷のヘブライ人の子供だった事。神の言葉を伝える伝達者として存在し、400年奴隷となっていたヘブライの民をエジプトから救出し、約束の地に辿り着く途中迄、を描いている。有名な海が割れるシーンは家財を持って逃げるイスラエルの民の後ろをエジプト軍が馬車で追って来るのをハラハラしてみた記憶があるのだが、今見たら記憶と違う部分があって、私が見たのはこの作品だったんだろうか?と思ったり🤔

ヘブライ人は自由になりたかったはずなのに、いざ自由になると信仰も規律も忘れて堕落していく人間の愚かさも同時に描かれている。神を通してモーゼが見せる奇跡の数々(杖がコブラになったり、水が真っ赤に染まったり、長子が死んだり。でもさー、神様見せしめに人殺しちゃうの?の矛盾あるけど)を見てもモーゼを信じきれない人々の愚かさや逆に信仰を持つ者の強さなども、大人になったからこそ読めた気がする。実際には宗教心は無いので心底の理解は出来ていないとは思うが、、。

Intermission がある長い作品
No.1256
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