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リアリティ・バイツのKのネタバレレビュー・内容・結末

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

大学を出て就職難や恋愛で葛藤する若者たち。自分のやりたいこととか信念を貫き通して、好きなことを突き詰めるのか、社会に身を任せてただお金を稼ぐのか、考えさせられる。私は前者を選んでしまったと思っているので、社会人5年目の今見てみて色々と刺さった。。

信念を曲げずに好きなことを好きなようにして生きるイーサン・ホークと、好きなことの延長としてとりあえずマスメディアを志してある意味俗っぽい世界に片足を突っむ主人公、そこでそれぞれ葛藤するという対比もすごく分かりやすい。

最近Z世代はどうとか括られるけど、その前のX世代もそうは変わらないんじゃんって思えた。いつだって昔を羨ましく思ってしまいがちだけど、価値観が多様化しているのは事実(ぶっちゃけそれで生きやすくなった人の方が多いはず)としても、どの時代にもそれぞれの生きづらさがあるんだなと。

お金なんていらない、ただコーヒーとタバコと少しの会話があれば、とか、見えない国の子供の飢餓を考えるとか、小さな幸せを大切にしたいとか、そういう気持ちはこれまでの大人たち、社会が作ってきた理想郷のおかげ(せい)で芽生えているんだということは間違いなくある気がする。
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