アイバン・ライトマン監督にビル・マーレイ。そしてハロルド・ライミス。
当然「ゴーストバスターズ」のトリオだが、それより前に作られた軍隊コメディがこれ。
うっとうしい客に腹が立ちタクシー運転手を辞める。
そこのことを告げると恋人ともあっさりさようなら。
こうなりゃ自棄だとばかりに、友人と一緒に軍隊へ入隊を申し込む。
二人ともいい加減なので、軍隊に入っても真面目に訓練などバカらしいとばかりにふざけ放題。
それが隊長や隊員を含めて、広がっていく。
軍隊コメディといえばもちろん偉大な「M★A★S★H」がある。
こちらはそれよりも真面目。しかし思いっきり笑えるシーンが少ないのは気になる。
これは脚本上の問題だろう。
現にビル・マーレイはその特長を生かし隊長になったりだの、キャラは充分出ている。
そして隊員にもジャン・キャンディやジャッジ・ラインホールドなど個性的な面々を配置。
軍隊を皮肉ってはいるが、いまいち弾け切らないのがもどかしい。
だからなのか。知名度の点で他の作品の後塵を拝しているのはしょうがない。