善き人のためのソナタのshuntanaのネタバレレビュー・内容・結末

全体を流れる東ドイツ独特の静かくて暗い雰囲気と、ゆっくり荘厳に進むストーリーが良かった。
西ドイツの実情を発信する男を、盗聴しながらも、自分の地位を顧みずに、見逃す男。そのきっかけが善き人のためのソナタという曲なのがクール。だけどもう少しなぜそこまで共感することになったのかを描いてほしかった。
批判者があまりにも多くてそれを火消しする人たちってどんな気持ちでやってるんだろう。中国がやってる情報統制だってこれと同じこと。

女が死んだのは何だかな。保身のためにそんな簡単に言っちゃうんだ、そこまでの関係だったのかと思ってしまった。そりゃ言っちゃうよねという描写が欲しい。

終わり方はとても綺麗だった。善き。