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善き人のためのソナタのnobu0326Jのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.2
1984年の東ドイツ。(壁崩壊の5年前)
共産主義監視社会の薄気味悪さ。
国家に反逆しそうな人物を特定すると密かに家に勝手に入り込んで盗聴器をこっそりと設置してしまう。
24時間体制なのでプライバシーなどあったものではありません。
まったくの無表情で小さな音まで聴き取り可能なヘッドホンで反逆者の謀叛ネタ探しに勤しむヴィースラー大尉。
彼の人生、何が楽しいのだろう。
そんな彼の心の中に善の小さな灯がポッと灯り揺らめきハラハラドキドキの展開が静かに広がっていきます。
エンドロール直前でさらに深く強く揺さぶられる映画「善き人のためのソナタ」(2006年作)なのでありました。
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