昔、ドイツは東と西に分かれていた。
そしてその間には壁があり、資本主義と社会主義に分かれていた。
私はベルリンの壁自体は知っているのだが、社会主義がこういう監視社会だとは知らなかった。
主人公の監視官はある芸術家を監視する。
監視するうちに…
とにかく絵が暗い。
ずっーとグレー。
上司、政治家、嫌な奴に描かれます。
主人公もかなり嫌な人。
でも職務に真っ当なだけなんだよね。
主人公に一筋の芸術の光りが指す。
この様な監視社会が実在していたなんて窮屈だろうな。
力を入れるのはそこじゃないだろうと思う。社会主義とは?
前半は嫌な感じだが、後半からどんどん面白くなります。
ちょっと気になった点。
「善き人のためのソナタ」があまりいい曲に聞こえなかった事。
これは私の感性の問題。
そして、エンディングにどうせなら「善き人のためのソナタ」を使って欲しかったな。
芸術と愛の話しならば。